ご相談の背景
ご依頼者様は、長年にわたり土地を貸している地主の方でした。
借地契約は長期間継続していましたが、地代は長年据え置かれたままであり、周辺の地代水準や土地価格、固定資産税等と比較して、相当に低い水準となっていました。
また、ご依頼者様としては、将来的な土地の有効活用も検討しており、地代の増額だけでなく、借地関係そのものをどのように解決するかについても検討する必要がありました。
そこで、地代増額と借地権の整理について、当事務所にご相談されました。
問題点
本件では、主に以下の点が問題となりました。
- 長年据え置かれた地代を増額できるか
- 周辺相場、固定資産税、土地価格等をどのように考慮するか
- 借地人が地代増額に応じるか
- 借地権を買い取る形で土地の返還を受けられるか
- 借地権価格をどのように考えるか
- 地主側の土地利用計画を踏まえた現実的な解決ができるか
当事務所の対応
当事務所では、まず、借地契約の内容、契約期間、これまでの地代の推移、固定資産税、周辺の地代水準、土地の利用状況を確認しました。
そのうえで、現在の地代が適正水準と比較して低額であることを整理し、借地人に対して地代増額を求めました。
また、単に地代を増額するだけではなく、将来的な土地利用の観点から、借地権を買い取る方法も検討しました。
借地権の買取りについては、土地の評価額、借地権割合、建物の状況、借地人側の事情を踏まえ、双方にとって現実的な解決となる条件を交渉しました。
解決結果
交渉の結果、まず、長年据え置かれていた地代について、適正水準への増額を実現することができました。
さらに、その後、借地権を買い取る形で合意し、土地の返還を受けることができました。
これにより、ご依頼者様は、低額な地代が継続する状態を解消するとともに、将来的な土地利用に向けた大きな支障を取り除くことができました。
弁護士の視点
借地契約では、長期間にわたり地代が据え置かれていることがあります。しかし、土地価格、固定資産税、周辺相場などが変動している場合には、地代増額を検討する余地があります。
また、地主側が土地を有効活用したい場合には、地代増額だけでなく、借地権の買取りや合意解約によって土地の返還を受ける方法も選択肢となります。
本件では、地代増額と借地権買取りを段階的に進めることで、地主側にとって現実的かつ有利な解決につなげることができました。











